「空き家」と聞くと想像するのはどんな家ですか?
大半の方が思い浮かべるのは手入れのされていない荒れた一軒家ではないでしょうか。
実はマンションの空き家が増えているのが現状です。
大半は賃貸という形ですが、放置された空き家マンションも多くあります。
少子高齢化の関係もあり、今後空き家となる分譲マンションはどんどん増えていくことが予想され、
自治体が頭を悩ませています。
マンションの場合は一軒家と異なり管理組合が入っていますが、
空き家が増える事によりその管理組合が維持できなくなり、管理体制が悪化して行く事も。
管理が出来なくなったマンションは今回はそちらをご紹介していきます。
現在50代以上のマンション世帯主は約半数を超え、
その中でも70代以上の所有者が全体の二割を超えました。
それに対して50歳代以下の居住者の割合は減少しており、居住者の高齢化が深刻になって来ています。
(平成30年度マンション総合調査 国土交通省)
高齢化によりマンションから子世代の家へ引っ越したり、施設へ入所したり、と理由は様々ですが、
それに伴いマンションの管理はそのまま放置され、空き室となる事が多いようです。
実は入居者のいない賃貸マンションが空き家になっているのではなく、
住宅ローンを組んで購入した分譲マンションが空き家になっているようです。
その背景にはやはり少子高齢化の問題が。相続を放棄された分譲マンションでは
管理費の滞納などが続き、その分のしわ寄せが他の住人にいってしまいます。
また、相続が放棄されてそのままの空き家は管理費が滞るばかりでなく、
所有者不明のため売却する事もままなりません。
そこでマンションの管理組合が家庭裁判所に申し立てをし、空き部屋を売却、
その売却代金で管理費を補填する、という形になります。
ですがその申し立ての費用は約100万円ほどかかり、空き室が売却出来たとしても、
所有者が未払いであった費用に当てるためマイナスになる、という事も。
修繕計画を立てても管理費が滞納されてしまうと、計画自体が実行できなくなります。
そのため建物のメンテナンスが出来ず、細かなところでは清掃やゴミ出しも困難となっていく恐れが。
マンションの資産価値が下がると入居者が入りにくく、悪循環を繰り返す事になりかねません。
今回はマンションの空き室についてご紹介しました。
入居者側の対策は勿論ですが、管理組合側も早め早めの対処が必要となります。
空き家、空き室でお困りの事がありましたらお気軽にご相談ください。
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